「治癒の原理と法則」「身体の知恵」というテーマについての論文で、大変興味深いものがあります。 この論文はそれぞれ医学博士であるマイケル・ローズとザジチェック医師によって書かれており、「American Journal Of Pain Management」と「Medical Hypothesis」の中に掲載されています。
また、「身体は生態恒常性を維持し、非恒常性を避けるためにあらゆる努力をする。そして非恒常性が回避できたときに治癒が起こるのだ」とも述べています。 |
一方で、ザジチェック氏は、現代の医学はいまだ、病気における自己治癒力の過程を説明できていない。我々は身体で行われるプロセスを二つに分けることができる。一つは、説明出来るもの、それからもう一つは説明出来ないものである。 後者は自己治癒において行われるプロセスで、医学はこれを無視するかあるいはプラシーボだと呼んできた。 この生理学上説明されていないプロセスは、スターリングとキャノンによって、身体の知恵と定義づけられている。
身体の知恵とは、有機生命体の特質である。例えば植物が日光の方に向かって成長したり、アメーバが有害な物質から遠ざかったり、高等動物の行動を決定したりする。 これは個々の種の生存に不可欠であり、また自然淘汰によって形成されたものでもある。 進化の過程で、身体の知恵は病に出会い、そこからどう治癒するかを学び、ほかの病を予測する方法さえ学んできた。 身体の知恵の主な役割は、健康を維持し、その質をより一層高める事である。より健康になるよう、体の様々な機能を制御する役目をするのである。 身体の知恵は、それ自身固有の言語を有していて、医師は診察するときにそれに耳を傾け、考慮にいれなくてはならないのである。」と述べられている。 |